高齢化で増える「大動脈弁狭窄症」に注目の新治療法!

 

 

最近では高齢化を超えて、超高齢化になってきています。それと同じように、心臓弁膜症の病状は増加傾向にあると言われています。
その中でも特に大動脈弁狭窄症(だいどうみゃくべんきょうさくしょう)は70代後半の体力が低下気味
の高齢者に多く見られる病気の1つなんです。
年齢的に体力が低下しているとあって、長時間にわたるハードなオペができないのがデメリットだったのですが、そこに体に負担のかからない注目の新治療法がでてきました。

心臓の働き
私たちの心臓は基本的に体全体に血液を送り込む働きをしています。この際に血液の流れを常に一定方向に保つために、心臓の内部には4つの弁が位置しており、血液の逆流を防ぐためにこの弁が閉じたり開いたりしています。ところが、何らかの原因によって、これらの弁がしっかりと開かなくなったり、しっかりと閉じなくなったりすることで起こる病気が「心臓弁膜症」となります。この原因の1つに加齢があげられています。

大動脈弁狭窄症の症状
心臓病の中でも怖いのが「大動脈弁狭窄症」です。これは、左心室と大動脈をつなぐ弁の開きが
悪くなって、血液が心臓から全身に送り込むことができなくなって起こる病気です。
初期段階では、ほとんど自覚症状がないのも厄介です。早期発見の場合というのは、たまたま検診の際に
発見されたなどといった運のよい方というわけです。
症状が進行していきますと、動機・息切れ・めまい・過度の疲労感などが現れてきます。
さらにはこの症状に耐えきれなく失神や最悪の場合、突然死なども起こってしまいます。

 
大動脈弁狭窄症の治療法
症状が軽い場合なら、日常生活などでできるだけ心臓に負荷をかけないように工夫したり、症状緩和の
ために薬物療法が用いられるが、根本的な治療にはあたりません。やはり、心臓自体を元気にして
あげるために、早期の「弁置換術」が必要になってきます。とはいえ、患者さんが70代以上の高齢者
となりますと、あまりにも身体への負担が大きすぎますので、開胸オペはできません。
そこで、今注目されている治療法が「経カテーテル大動脈弁治療(TAVI)」です。

経カテーテル大動脈弁治療(TAVI)の治療方法
この治療法は2002年に始めてフランスで成功した治療法になります。現在では60ヶ国以上で活用されており、7万人以上の患者が治療を受けています。日本でもこの治療法が認められており昨年の10月から保険適応となりました。

具体的な治療法としては・・・

太もものつけ根にあります動脈、あるいはろっこつの間を少し切開し、そこに細いカテーテルの管を挿入させていき、人工弁を切開することなく大動脈弁まで持っていくといった治療法です。これだけの細かい作業ですので、ドクターの腕も相当なものだと思います。カテーテルを使用することで、体への負担も最小限まで抑えることができ、傷もかなり小さく、通常のオペとは違い、人工心臓や心臓への負担もないので、
高齢者には嬉しい治療方法と言えますね。
また、合併症の併発などがなければ、オペの翌日から歩行もできるようです。
何せ、入院期間も長くても1週間程度というのも驚きですね。医学の進歩には驚かされますね。

ストレス、過労などから心臓病は起こってきます。生活習慣の見直しと改善を行ってできるだけ病気になりにくい体質に変えていきましょう。
胸痛、動悸(どうき)、息切れ、呼吸困難、めまいなどといった、心臓病によくみられる症状が起こった時は、すぐに専門医に受診してください。決してそのまま放置しないでくださいね。
早期発見、早期治療を心がけていきましょう。